ハノイからのたより

IT仲間のメンバ−の方が現在ハノイ滞在している。偶然に現地よりたよりがあった。その文面を掲載する。

ご無沙汰しています。
バイク公害と風邪にやられて咳き込んでいる毎日です。鳥インフルエンザの影響で鶏の肉も玉子も市場に出回っておらず、口に出来ない昨今です。

■季節
 ハノイはベトナムの北の盆地に位置しているため、夜は10℃前後で 日本の博多当たりの現在の気候と同じではないでしょうか。
 こちらの住民は、もう冬姿で、バイクで通勤や仕事で移動するため、ジャンバーやコートを着込み、マフラーをしています。
 小生は、冬支度してきませんでしたので、せめて長袖のポロシャツを2000円程度で買いました。コートはせずに過ごすつもりです。
 同じベトナムでも、11月9日から一週間行っていたホーチミンは常時昼は30℃前後夜もあまり変化なく、汗びっしょりで沖縄よりも暑いです。

■食事
 先に述べたように、鳥インフルエンザでハノイでは今月も死者が出ており、大都市では鳥料理と卵は食べられません。豚肉が主体で、昼は”ブンチャ”といった焼いた豚だんごをフォーのスープに入れて米のヌードルで食べるか、出前の豚弁当を取って食べています。 約60円です。
 朝は、ホテルのバイキングで日本料理の朝食を主体に、フォーと一緒に鱈腹食べています。
 晩飯は、ベトナム料理ではえびやかに、豚と香采を中心に食べたり、タイや韓国料理も食べますが、どうしても、日本語を喋りたく、高い日本料理店に足を運びがちです。魚料理が中心で酒を飲むので、20ドルはかかります。ホテルの日本料理は50ドルも最低で取られますので貧乏人の私は一度きりで止めました。

■日本と異なる内容
 日本から来た人なら先ず驚くのが、バイクの大群でしょう。慣れないと交通規則を守らないこの国では、途切れのないバイクの流れの中では、道の横断が出来ません。
 私は、事務所にも晩飯食いにも、決死の覚悟で30分ほど歩きますが、、先ずはハノイでこれほど歩く人は、ノンといった菅笠を被った田舎の行商のおばさん以外にはおりません。
 私は歩いているので、歩道にはみ出した屋台や茶店から食べかすや残った飲み物等をごみ箱に入れず、道端に投げ捨てるので、ズボンに引っ掛けられたり、足も踏んづけ滑ったりすることです。
 ハノイの公共交通手段は唯一バスですが、本数が少なく長期滞在でないとルートがよく分かりません。
 給料は公務員で月に1万円程度、私の秘書は300ドル、工場のワーカーは7千円から1万円、部長で2から3万円程度で、日本の20分の1から40分の1程度です。したがって日本人の秘書になるのが憧れの的です。
 ほとんどが大家族で生活しており、バラバラな家族関係の日本とは違い、皆がダブルインカムで稼いでいるため、それなりの生活が成り立っている感じです。

■休みはなにをして過ごしいますか。その他
 何せ、日本から一人でベトナムの○○産業発展のマスタープラン策定の支援に来ているため、休日はありません。土・日も○○の勉強や部品メーカーの技術・製造方法等々基本勉強です。
 私はこの分野はこの年まで全くの門外漢でしたので。
 役人の多くは、若い時からたかりが身に付き、あまりまじめに働かない。これが、これらの国の成長の速度を遅らせていると言えます。
 仕事が順調に捗らないため、観光に出かける余裕は全くありません。
 ひたすら○○のことで頭が痛い毎日を送っています。
 ホテルのTVは国際的で、中国、韓国、タイ、フランス、スペイン、英国、ドイツやアメリカなどこの国の言語でも聞ける、その国のニュースも刻々伝わり、日本のような偏った島国とは違う一面も覗かせています。


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